2012年11月21日水曜日

グルテンフリーダイエットとは


グルテンフリーダイエット、言葉は聞いたことがあっても内容を知らなかった私。いまさらながら調べてみました。

まず、グルテンフリーダイエットの目的は減量ではなくセリアック病に対する食事療法です。セリアック病とは、小腸の絨毛がダメージを受けて栄養の吸収ができなくなってしまう疾患です。(とても簡潔に書いたのでもっと詳しい説明はwikiをごらんください)政府によると、現在アメリカでは133人に1人がこの疾患を患っているそうです。

原因は遺伝によるものが強いほか、外科手術、妊娠と出産、ウイルス感染や過度のストレスが引き金になるケースもあるそう。症状は人によって様々で、子供は特に消化がうまくできずに慢性的な下痢、お腹の張りと痛み、嘔吐、下痢、イライラなど。加えて、栄養が身体に行き渡らないことが原因で成長の遅れもでてくるようです。大人になると消化系の問題が減るかわりに、貧血、疲労、骨や関節の痛み、骨粗しょう症、うつ病、不妊や流産などの症状が出てきます。まれに症状が全くでない人もいるようですが、気づかないうちに栄養失調の状態が続いて肝臓の病気や腸ガンにかかってしまうこともあるようです。

現在有効な唯一の治療法、それがグルテンフリーダイエットなのです。ほとんどの患者さんがこの食事療法により症状がストップします。子供の場合は3~6ヶ月で小腸が完治しますが、大人は数年かかります。中には快復しない人もいるようですが、その原因は気づかないうちに摂取してしまっているグルテンにあります。例えば、添加物や薬などにグルテンが使われている場合や、小麦粉を使った商品を生産している工場から出荷されたお米やコーンに微量のグルテンが付着している場合など。

セリアック病は例え症状が一時的に回復してもずっとグルテンフリーダイエットを続けないといけません。一生気をつけていかない病気だそうです。なんだかとても大変そうですが、今ではどのスーパーでもグルテンフリー商品が買えるし、ベーカリーやレストランメニューなんかも増えているようなので、ヴィーガンよりも選択肢が多いと思います。

繰り返しますが、グルテンフリーダイエットは減量のために行うものではありません。今年の夏ごろマイリー・サイラスが2ヶ月で15キロ痩せたなんて記事を読んだけど、彼女は食生活を全面的に変えて、運動も取り入れて痩せたそうです。グルテンフリーダイエット=痩せるという考え方は見直さないといけませんね。


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2 件のコメント:

  1. なるほど~。
    グルテンフリーの食品はよくお店で見かけるけれど、アレルギー対策??くらいにしか考えていませんでしたが、、、免疫疾患だったとは、知りませんでした。参考になります!
    確かに、、最近のダイエットって流行みたいなもので、単品ダイエットとか、炭水化物抜きダイエットとか、、、いろいろとありますが、ちゃんとした知識もなく試してみる方が多いですよね。

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    1. Hoshiさん、Happy Thanksgivingです♪

      そうなんですよ~グルテンフリーダイエットはセリアック患者さんたけのもので、その疾患を持っていない人がやっても必要な栄養素やエネルギーを抜くことになって逆効果みたいなんです。メディアに踊らされてしまいがちですが(私は本当に単純なので)、情報を丸呑みしてしまうのではなくて自分で調べてみるものですね!

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